教材 「ロジカルキッズワーク 基礎編」学研プラス
今回は 「ロジカルキッズワーク 基礎編」(学研プラス)をご紹介します。
この記事は↓こんな教材を探している方におすすめです。
- 当てずっぽうで適当に読んでしまう子ども向けに細部まで正確に読み取る練習ができる
- 子どもの興味を引く面白さがある
- 論理的思考能力を育てる
- 「対話」をしながら学べる
教材情報
1、どんな教材?
著者による教材説明、問題例はこちら↓
JSL用の教材ではなく、一般の子ども向けの論理的思考力を養成するための教材です。
この教材では論理的思考力は以下の4つのスキルに分類されています。
- 読み取る(把握する)…文章→視覚化、イメージ→文章化
- アイデアを出す
- 比べる(検証する)…結論を導き出す
- 伝える…意見や解決法を正しく伝える
わたしは主に1、4を使用しました。
2、「ロジカルキッズワーク」を使ってみて
2-1 使ってみようと思った理由
子どもが学校での学習を進めていく上で、「正確に読む」ことが重要なのは言うまでもありません。
でも、↑記事で触れたように、読んでもわからないとき、子どもたちは自分なりに考えて補完して読み進めたり、そこで読む意欲をなくしてしまったりします。
自分なりの補完でうまくいく場合もありますが、
やはり「細部まで正確に読む能力」、「わかるまで考える習慣」を身につけて欲しいと思いました。
でも、難しいものを細部まで正確に読むには根気が必要なので、
「面白そう!」と興味を引くものがいいと思い、これを使ってみることにしました。
また、算数の文章題に似た問題もあり、教科に関連付けた学習につなげやすいと思ったのも理由の一つです。
2-2 ここがいい!
ヒントを得ながら考える → わかった! という経験を重ねられる
わたしの現場は1対1、もしくは1対2で指導をしているので、
対話をしながら進めることができます。
この教材は、もともと保護者と一緒に考えるように作られており、
保護者向けへの使い方(ヒントの出し方など)も書いてあります。
すぐにすらすら答えが書けるような問題ではないので、
こちらも一緒に考え、ヒントを出したりします。
時間がかかりますが、
「自力で考え、難しい問題が解けた!」
という達成感は、次への意欲につながります。
初めて使った時は「難しい」「わからない」「面倒くさい」とやりたがらなかった子どもが、
いくつか問題をやっているうちに
「ヒント出して!」と言いながら、取り組むようになりました。
わたしは緑の基礎編(小学1年~3年向け)を使いました。
低学年向けとなっていますが、問題によっては高学年でも十分に使えると思います。
骨のある問題なので、子どもが1人で取り組まなけれなならないところでは難しいかもしれません。
マンツーマンで指導する現場におすすめです。