教材 「おはなし推理ドリル 歴史事件ファイル 小学4年~6年」学研プラス
今回は 「おはなし推理ドリル 歴史事件ファイル 小学4年~6年」(学研プラス)をご紹介します。
この記事は↓こんな教材を探している方におすすめです。
- 文章読解と教科学習を並行して進めたい
- 子どもの興味を引く面白さがある
教材情報
1、どんな教材?
タイトル通り、歴史を背景とした事件が起こり、その謎のヒントを文章から探し出し、推理して、問題に答えるドリルです。
これだけで6年生で学ぶ歴史の知識が学べるという教材ではなく、
謎解きを通して、歴史の知識にも触れ、興味を持つ入り口となるような教材です。
歴史的知識がなくても、楽しく読むことができるので、
社会の予習としても面白いのではないでしょうか。
2、この教材を使ってみて
2-1 使ってみようと思った理由
この教材は知ったのは、一緒に活動している先生が同シリーズの別のドリルを使っていたからでした。
シリーズの他の本の情報は↓
実際に使ってみようと思ったのは、取り出し教室でなかなか学習に取り組もうとしない子どもが、これなら興味を示すのではないか?と考えたのがきっかけでした。
幼少期来日で、生活言語は特に不足なく、教科学習もそれほど苦手ではない子どもでしたが、
学校生活の不満を抱え、思春期に差し掛かっていたこともあり、なかなか素直に学習に向かわず、毎回、あの手この手を考えては失敗に終わっていました。
好きな歴史で、謎解きも加われば、興味を持つかもしれない、と思い使ってみたところ、しっかりと取り組みました。
2-2 ここがいい!
まずは、「楽しく取り組める」ことです。
コナン君になったつもりで、謎解きに挑む、そのためにはしっかりと文章を読んでヒントを探し出さなければならない、
「文章を読む目的」が明確ですから、しっかりと読もうとします。
また、答えがわかったあとに、「なぜ、そう考えたのか?」と根拠を尋ねることで、文章読解だけでなく、因果関係を考え、それを話す練習ができます。
これは、「論理的思考」につながります。
逆に言うと、答えだけ書いて終わりでは、ちょっともったいないと思います。
そして、場面設定に使われている歴史的背景も知ることができる、よく考えられた教材だなと思います。
歴史を習うのは6年生ですが、子どもが興味を示すなら、4,5年でもやっておくと、
外国ルーツの子が不利になりがちな歴史にすんなり入ることができるのではないでしょうか。
わたしはまだ同シリーズのほかの教材は使ったことがないのですが、
合いそうな子どもがいれば、他も使ってみたいと思うシリーズ教材です。