DLA(外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA)のススメ その1
子どもの日本語力を測るとき、何をお使いですか?
今回はそんなアセスメントの一つ「外国人児童生徒のためのJSL対話型アセスメントDLA」について書きます。
今回の記事は
- DLAをよく知らない
- DLAを知っているけれど、使ったことがない
- DLAは時間がかかるし、意味がないと思っている
そんな方に読んでいただきたいです。
DLA、おすすめですよ!
1、DLAとは
簡単にDLAについて説明します。
DLAを「これ、本当に役立つのか?」と思いながらも、研修を受けたりしながら数年使ってきました。
その上での個人的見解の入った内容です。
正確かつ詳細な説明は、上記リンク先をご参照ください。
DLAとは、ざっくり言うと
外国人児童生徒の日本語力、認知力を評価するツールです。
対象:ある程度日本語が話せる児童生徒
(日本語ゼロの子どもは対象外)
評価する能力:日本語力(言語能力)および認知力(日本語力だけじゃない)
方法:テスターとの対話による(ペーパーテストではない)
構成:①<はじめの一歩>導入会話
②<はじめの一歩>語彙力チェック
③DLA話す
④DLA読む
⑤DLA書く
⑥DLA聞く
※すべて行う必要はない!むしろ、すべて一度にやってはダメ!
評価枠:上記③~⑥は6段階に分かれる
2、DLAは時間がかかるし、使いにくい?!
DLAを知っていても
「1対1でDLAをやっている時間はない」
「結局6段階でしか測れない」
「200ページ近い説明をダウンロードして、読むのも大変」
などの理由で利用しないという声も聞きます。
わかります。
わたしもそう思っていました。
でも、上に太字で書いたように、DLAは1度にすべてやる必要はありません。
むしろ、やってはいけません。
必要なところだけでいいので、思っているほど、時間はかかりません。
「語彙チェック」だけやってみるといった使い方もアリだと思います。
3、実は子どもを見る、指導する上でのヒントがいっぱい!
評価=テスト=数字で能力が明確にわかる
という感覚、ありませんか?
わたしはあります。
この感覚でDLAをすると、モヤモヤすると思います。
6段階だし、評価シートのどの数字が当てはまるだろう?と考えると、難しく感じます。
でも、とても乱暴な言い方ですが、DLAの評価を「3」にするか「4」にするかといった数値に囚われすぎなくてもいいと思います。
子どもの能力や環境を観察する観点を与えてくれるものととらえると、
とても優れたツールだと思うようになりました。
その理由や具体例は次回、ご紹介したいと思います。